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受講者の声 看護師・助産師コース

受講者の声

久世 富野 様
元岡山医療センター
助産師・新生児科 久世 富野 様


私は2013年3月に定年退職となった。(すぐ任用となり働いている)今まで37年間、多くの人との出会いと別れを繰り返してきたが、NICUで働き、赤ちゃんとの別れをしなければならなかったお母さんやお父さんとの出会いは辛いものであった。1か月でも2か月でも、毎日、遠い自宅から我が子の面会に来て寄り添っている。その時どう対応していいかわからない自分がいた。そのご家族を深く知れば知るほど自分の無力感がつのってきた。当時私は、グリーフケアとう言葉も馴染みがなかったが7年間様々なセミナーを探し続け、参加し、今回この京都グリーフケア協会を知る事ができた。ここで基本的なグリーフという言葉の意味から始まり、たどる道筋、心理、母の事、父、同胞の事など多くを考える事ができた。スタッフのグリーフや家族の会についても学んだ。病棟の中で、一人でもできる、赤ちゃんの小さな服を作る事を始め、セミナーで学んだ事でスタッフに伝える勉強会を病棟で開くことができた。何もなかったところに、できるだけ思い出の品を残し、家族が悲しみを出せる場を提供できるようにもなった。そしてスタッフ個々は何ができるか、それを実現できる環境はあるのかなどを積極的に考えられるようになった。また、スクールの中で学んだ、類似体験をした遺族が集う「家族の会」の必要性を感じ、スタッフにアンケートを取り意識を知る事もできた。しかし、必要だと思っているご家族がどの位いらっしゃるかについてのサーチなどはストップした状態になっておりそのヒアリングもしていきたいと思っている。急ぎたいが、目的に到達するまでには長い下準備が必用で院内や遺族との意識の共有をしてしっかりと実のあるものにしなければならないとスクールで学んでいるので焦らず進めていこうと思っている。今回、先ずは自分を知る事、患者や遺族とのコミュニケーションの大切さについて聞き、まだこれから学んでいかなければならない事が多くあると感じた。何年たっても看護師として、人間として道半ばの思いであるが、京都グリーフケア協会で学べたことで大きな前進があったと思う。



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