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受講者の声 看護師・助産師コース

受講者の声

國清 文瀬 様
看護師・保健師
國清 文瀬 様


私の勤める有料老人ホームでは、数年前から看取りのケアに力を入れようと取り組んできました。大切な人生の最期の時間を、ご本人様にもご家族様にも悔いのない様に過ごして頂きたい。ここで最期を過ごすことが出来た、本当に良い人生だった、と思っていただけるような関わりがしたい。そのために何が出来るかを施設全体で模索していました。

そんな時、会社の勧めもあって京都グリーフケアスクールで学ぶこととなりました。 受講前は、グリーフケアは看取り期前後の限られた時間におけるケアであるとイメージしていましたが、グリーフケアについて学びを深めるにつれ、これは看取り期に限らず、日常生活全体、人生全体において通じる心のケアであると実感しました。
なぜなら私たちにとって失って悲しいもの、辛いものは命だけでなく、家や健康、仕事、時間、自尊心、夢、希望など数限りなくあり、グリーフケアはその人にとって「大切な何か」を失った時に必要とされるケアだからです。

グリーフケアの基本であり中核は、「傾聴」であると学んできました。傾聴と、一言で言うのは簡単ですが、ただひたすら相手に寄り添って、その人の言葉やその奥にある感情、声なき声を聴くためには、ただ「聴く」ということに徹する意識を持って臨まなければなりません。
私たちは自分たちの勝手な価値観や経験から、ついつい余計な一言やアドバイスを言ってしまいがちですが、グリーフの最中にいる人は非常に敏感で繊細な状態にあるため、それらの安易な言葉掛けによって深く傷ついてしまいます。
その人の痛みはその人だけのもの、誰とも比較することはできません。相手の痛み、苦しみを取り除くことは出来なくても、一緒に寄り添うことで少しでも気持ちの支えになれるよう、グリーフケアの学びを忘れずに目の前の人たちと関わっていきたいと思います。



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