
葬儀従事者さま向け 上級 カリキュラム・スケジュール
上級(葬儀従事者さま向け)
集大成。これまで学んだ考え方・スキルを応用するため、
視野を広げる6日間。
個人に対するコミュニケーションスキルの向上だけではなく、高齢化する地域住民に対して、葬儀社としてできることを考えます。
在宅医、遺族、公認心理士、大学教授(心理学)など様々な立場から、高齢化する地域に対して、どのようにアプローチするかのヒントを学びます。高齢者とその家族がどのような社会制度の中で、どのような心境にあるのかを事例を通して学び、自社の集客や事前相談の戦略に活かします。また、これまで学んできた遺族へのコミュニケーションスキルをより高度にするための理論やワークショップも含みます。葬儀社として自社顧客に対するグリーフケア実践事例も学び、自社でリーダーとしての役割を担える人材になることを目指します。
■受講料
89,100円(税込)
■カリキュラム
上級
月2日間、3カ月の講義です。(総計6日間)
京都グリーフケア協会が葬儀従事者に目的として学んで頂きたいことは、受講生がグリーフケアを理解し実践する事は勿論、
勤務する企業自体がグリーフケアを軸とした葬儀スタイルの確立、運営が出来ることを目的としています。
例えば遺族やお客様に主軸を置いた葬儀スタイルは葬儀後も顧客に対して永続的な関わりを持つことができるのは明白で、
そのスタイルが実現すればご遺族や地域社会から付加価値ある企業として新たな認識を持っていただくことができると考えています。
そのためには受講者がグリーフケア知識やグリーフサポートスキルを身につけ、
そのスキルを自助グループの形成やサービスの一環に繋げる必要があます。
葬儀従事者コース上級編は協会で学んだ受講者が職場で何を具体的に行い、
どのような貢献ができるのかを具体的にイメージできる内容とします。
また、社内のディレクターに影響力を及ぼす遺族目線でのプランニングや仕組みを構築し、
グリーフケアを主軸にした活動をプロデュース出来る人材になれるプログラムとしています。
内容 | |
河野 大地 |
皆様が習得した「グリーフケア」に関する知識や技術を、企業や団体の価値に転換するプロセスを学びます。 グリーフケアを取り巻くチームは葬儀社のみならず、病院や遺族会など多種多様に及びます。 グリーフケアを視点としたチームはそれぞれが有機的に結びつくことで価値を構成します。 皆様が学んだ事を視点に、組織の内部と顧客価値を変革することにより、顧客のみならず、チーム全体から評価を高める為の新たな組織づくりへのプロセスと方法論を学びます。 |
平岡 理子 |
ご遺族とのコミュニケーションを考える際には、安心して話せる環境を作った上で傾聴を行うことが必要です。またご遺族を理解する際には、肯定的な関係を構築しながら、感情に焦点をあてて傾聴する必要があります。そのためにどんな心構えやスキルが必要か、感情への共感を中心に座学だけではなく様々なロールプレイや体験、ビデオなどの視覚教材を通して楽しく学んでいきたいと思います。 講義項目 ・喪失体験とは ・かかわり行動(理論説明、ビデオ鑑賞、ロールプレイ) ・傾聴 全体像の把握 ・共感の練習 ・ラポール形成 ・クローズクエスチョンとオープンクエスチョン ・言い換えの練習 |
坂下 裕子 |
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宿原 寿美子 |
「グリーフケアを軸としたディレクション」 看取りの場が多様化している昨今、ご遺族が何を考えどんな送り方をしたいと考えているのかを導き出しコーディネートする能力が必須となってきています。 その為には、グリーフケアを軸とした顧客心理を考えた上でのディレクションが顧客満足度を高めることになります。 事前相談や実際の打ち合わせ、アフターケアまでを考えた顧客心理の重要性を講義の中で皆さんにも考えながら学んでいただきます。 *事前相談でどんな情報を求めているのか? *初動での対応の重要性(故人のケア) *打ち合わせ時のコミュニケーション方法 *グリーフケアに繋がる死後処置 *葬儀後のアフターケア *セルフケアを考える |
白山 宏人 |
在宅や施設におけるグリーフケア -死別前と死別後の関わり これからの多死社会を迎えるに際し、自宅や施設で最期まで過ごすという選択も言われるようになりました。約50年前の自宅で8割が亡くなる時代から、8割が病院で亡くなる現在においては、死に対する考え方や向き合い方は多様かつ繊細となっています。医療情勢の変化もあり、病院から自宅に戻ったとしても、今後をどのように過ごしていくか決めかねる中で死別となる家族もおられます。このような状況の中、グリーフケアの視点や関わりは大変重要となります。 病院という「治療の場」から「生活の場」である自宅や施設に戻るに当たり、本人の生活や生き方を大切にしていく意識が求められます。また、限られた時間であったとしても、本人と家族が日々の生活を重ねていけるように支援していくエンドオブライフ・ケアも大切となります。 グリーフケアは死別後のみの関わりでは無く、死別前からの関わりも大切となります。具体的にはエンドオブライフ・ケア(援助的コミュニケーション、意思決定支援、苦しみの緩和、スピリチュアルケア等)の実践が大切と考えています。生前に良かったと思えた日々、話し合いのプロセスの中で、これで良かったと家族が思える様な過ごし方が死別後の家族の大切な支えとなると考えています。 今回は、在宅医療の現場における本人や家族の悲嘆、死別前と死別後のグリーフケアの実際、在宅で看取るに当たっての現状と課題、今後の葬儀社も含めた地域でグリーフケアをどう実践していくか等を中心に今回お話をさせて頂きます。 |
飯田 英晴 |
・遺族会(自助グループ=ピアサポートグループ) についての技法 -体験的理解と演習- ・グリーフケアを題材としたプレゼンテーション発表(15分程度)と総評 大切な人を失うと誰もが強い悲しみを体験する。多くの場合、ある程度の時間の経過に伴って、 この悲嘆の感情はやわらぎ、その喪失を受け入れ、故人のいない新たな生活を送り始める。 この悲嘆の作業(グリーフワーク)を支えるのは、家族や友人、医師や看護師などの医療関係者であるが、 その他に、意識的にも意識しなくても葬儀社がその任の一部を担っている。 周りに支えになる人がいない遺族や、家族がグリーフワークの阻害になっている遺族に対して、 葬儀社が悲嘆の作業を進める際の助けとなる業務を行うことがある。そこで、葬儀社が行い得るサポートとして、少人数のピアサポートを想定し、 それを展開する知識と技術について体験的に理解を深める。サポートグループの目的や意義、 グループ内のルールの設定や具体的な進行・運営や基本的な姿勢や態度について演習を交えて学ぶ。 またグリーフケアを題材としたプレゼンテーションを、各自事前に作成し15分程度発表する。自分自身でまとめること、また他者の意見を聞くことで自分自身が何をどう伝えたいのかを明確にし、 グリーフサポーターとして社員間でその姿勢を共有するための一歩とする。 |
授業時間 13:00-17:00
:Zoomによるライブ講座
コース | 期 | 第1クール | 第2クール | 第3クール | |||
第1回 河野 |
第2回 平岡 |
第3回 宿原 |
第4回 白山 |
第5回 坂下 |
第6回 飯田 |
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上級 (6日間) |
第35期 | 9/2 | 9/12 | 10/5 白山 | 10/15 宿原 | 11/6 | 11/9 |
- ※Zoomを用いたオンライン授業です。3名~6名で実施します
(状況によっては全てZoom授業に変更する場合がございます)
(いずれも最小催行人数に満たない場合は休講となる可能性がございます)
Zoomを使用するには以下のいずれかが必要になります
・PC(WEBカメラ・マイク・スピーカーがあるもの)
・タブレット
・スマートフォン
- ※スマートフォン等でもご視聴いただけますが、講義中に資料を見ていただきますので、PCもしくはタブレットで参加されることを推奨します
- ※受講には、カメラでご自身の顔を映しての受講を前提とし、授業によってはグループワークやロールプレイが組込まれています。そのため、WEBカメラ、マイク付イヤフォンを必ずご用意ください
(カメラやマイクは、パソコンやタブレットに内蔵されていればOKです) - ※初級は修了後に修了証を発行します。中級は修了後にレポートを提出していただき修了証を発行します
- ※上級は授業内の課題により資格認定を行います(京都グリーフケア協会認定) 資格認定証と資格認定バッジを進呈します
ご不明な点がございましたら、ホームページのお問い合わせフォーム又はお電話にてお問い合わせください。
電話番号:075-741-7114(代表)
営業時間:10:00~17:00