理事長挨拶
一般社団法人 京都グリーフケア協会は、発足以来15年以上にわたり、専門家や医療従事者の皆様と共に、悲しみに寄り添う「心の在り方」を追求してまいりました。
昨今、コロナ禍を経て「お別れ」の形は急激に変化しました。人々の孤立が進む現代において、重要性を増しているのが「グリーフケア」と、生前から最期まで自分らしく生きるための対話である「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」です。人生の最終段階における意思決定を支えるACPと、その後の遺された方々の痛みを分かち合うグリーフケアは、今や地域社会全体で取り組むべき不可欠な課題となっています。
当協会は、これまで培った学術的知見を礎に、このたび新たな一歩を踏み出します。今後はより「葬儀の現場」に軸足を置き、地域における悲しみの受け皿となる葬儀従事者の皆様への教育を主軸としてまいります。
場所や規模は形を変えますが、少人数でコツコツと積み上げてきた私たちの志に揺らぎはありません。自治体や地域の皆様とも手を取り合い、誰もが最期まで尊厳を保ち、悲しみの中でも明日への希望を見出せる社会を目指して。一歩ずつ、対話を重んじる学びの場をここ京都から広げてまいります。