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受講者の声 介護・福祉従事者コース

受講者の声

小林 若江 様
静岡鉄道株式会社
シニア事業 グライフ東鷹匠
計画作成担当者 生活相談員
介護支援専門員/介護福祉士
小林 若江 様


私が勤める有料老人ホームでは、2014年に開設7周年を迎えました。2年程前から『看取り』を考え取り組んできました。最初は看取り期をどのように援助するか?普段とのケアの違いを今の職員数でどうクリアしていくか?など直接のケアにばかり気を取られていました。

グリーフケアの講義は上司から紹介されましたが、その時にはグリーフと言う言葉も知らない状態でした。6日間の講義を受け、大事な事は看取り期だけでは無く年を重ねる事で感じる喪失感やご家族と離れて暮らす寂しさ。ご家族様からは一緒に暮らせない申し訳なさなどに対してその時々に適切な対応をする事が本当のグリーフケアになると理解しました。毎日のケアがすでにグリーフケアに通じ、そこに如何に入居者様やご家族様に寄り添う気持ちを込められるかが大切になってくる。それでは、自分にはどのような事が出来るか?という問題が大きくなってきましたが、入居者様を知る事から始めてみようと思っています。今、何に対して不安を感じているのか?どんな望みをお持ちなのか?そう思ってしまうのは、今まで生活してきた生活感と関係しているのか等々。

見逃していた部分が多くあり、本人様の考えから欠け離れていたのではないかと疑問を持つようになりました。声なき声を聴かなければならないと強く感じました。その方の声を聴く為に6日間色々な専門分野の講師の方の講義を近距離でお聞きする事ができ、有意義な時間を体験しました。先生と生徒という堅苦しさは無く、何でも発言できて、聞きたい事も気兼ね無く聞ける雰囲気にして下さった先生方に感謝しています。

私自身、もう9年も前に主人を病気で亡くしました。宣告を受けた時から主人は自分の居なくなってからの事を心配し、私は馬鹿みたいに絶対に治ると思っていた為『死』を前提に物事を考える事は病気に負けていると思い込み主人の言葉に耳を傾ける事が出来ませんでした。最期の1年間、大切な貴重な時間を、言い争いをしてしまった事を悔いています。二人でゆっくり話す時間は戻ってきませんが、今回グリーフケア研修に参加させて頂き心の痛みは人それぞれで良いと言われ、重りが取れました。



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