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受講者の声 介護・福祉従事者コース

受講者の声

山田 敬子 様
公益財団法人豊郷病院
介護事業部 統括所長補佐
主任介護支援専門員
山口 康子 様


私は、介護分野での仕事を通して看取りの現場に携わる時に、人の命(死)について考える機会が多々あります。人の亡くなり方は亡くなる人の数だけあり、そのご本人の思いやご家族の悲嘆もそれぞれに違います。そんなお一人おひとりの大切な命と向き合う現場であればこそ、大切な方との看取り期から死別後に誰もが様々な形で体験する「グリーフ」についての学びを深めたいと思ったのが今回の受講のきっかけです。
私自身、30年前に強盗殺人という凶悪事件によって実姉を亡くし、その当時は悲しみや辛さというより、眠れない、食べられない、泣いてばかり、ひとりで居られないといった悲嘆と恐怖心が混ざり合ったような時間に長い間苦しみました。そんな私に主人はいつも寄り添い、その時の心の叫びや悲しさをしっかり受け止めてくれました。また、親友が他府県から駆けつけてくれてそばにいてくれたこと、その後も話しを聴きながらそっと背中をさすってくれた温かさを今も覚えています。このようなぬくもりの中でゆっくり時間をかけて私の心は回復していきました。あの時の寄り添い方そのものがグリーフケアであったのではないかと、今回の受講を通して思い返しています。
貴協会での本研修では、本人にしかわからない深い悲しみのプロセスや受容の捉え方、またアドバイスではなく寄り添うことの大切さを学びました。少人数制で先生や他の受講生のみなさんとの距離が近く、受講生の体験に基づいた議論やロールプレイ・ワークショップ形式を通して、グリーフケアの持つ深い意味を学ぶことができました。
京都の鴨川の横にある京町家で四季を感じながらの受講は、とても穏やかで自分自身の「気づき」が得られる素晴らしい時間でした。この深くて温かな学びを少しでも多くの仲間と共有していきます。お世話になった先生方、協会の皆様、そして学びを共にできた受講生の皆様とのご縁に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。



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